【前編】「ピロリ菌のぎもん」患者さん質問ランキング ベスト5 〜まずは“身近な疑問”からスッキリ解決します〜
■ はじめに
こんばんは。
あけぼの橋内科・内視鏡内科院長ブログです。
今日は「ピロリ菌」について、できるだけわかりやすくお話ししてみます。
ホームページにも説明を載せていますが、あらためて読み返すと「ちょっと難しいなぁ…」と感じることがあります。
そもそもホームページには
『「ピロリ」は胃の出口付近にある幽門(pylorus)から発見されたことに由来しています』
と真面目に書いてあるんですが、
なんでその後ろに(`・ω・´)ドヤァ…! が入ってないんでしょうね。
私、患者さんにこの話をするときは、いつも
(`・ω・´)ドヤァ…!ってしてますからね。
実際の外来では、患者さんからいただく質問の幅がとても広く、すべてを網羅するのはなかなか大変です。
そこで今回は、これまでの診療で特によくいただいた質問を“ランキング形式”でまとめてみました。
前編では、まず 「身近で気になる疑問」 を中心に取り上げます。
後編では、より本質的な「感染・再感染・リスク」についてお話しする予定です。
◆ 5位|胃カメラをしたけど、ピロリ菌のことは何も言われなかった。それっていないってこと?
結論:いない可能性は高いが、確定ではありません。
内視鏡の見た目だけで判断できるケースもありますが、
実際には「陰性に見えたのに陽性だった」「陽性に見えたのに陰性だった」ということもあります。
確定診断には以下の検査などが必要です。
- ・尿素呼気試験
- ・便検査
- ・血液検査
(尿検査とか生検とか迅速ウレアーゼ試験とかもありますが…)
胃カメラ後に何も言われなかった場合は、
「ピロリ菌の可能性は低そうだった」という意味であることが多いですが、
心配であれば追加検査をおすすめします。
◆ 4位|除菌療法中って、お酒は飲んじゃいけないの?
一次除菌薬は“絶対禁酒”ではありません。
ただし、二次除菌薬は禁酒が必須です(メトロニダゾールが含まれるため)。
また、アルコールによって
- 薬の血中濃度が安定しない
- 効果が十分に発揮されない可能性
といった問題もあります。
院長としては、
「せっかくの1週間なので、できれば控えましょう」
というスタンスです。
■ 院長のひとりごと(前編のまとめ)
健診センターでは健康な方のCheckという意味で内視鏡をしていたので
「若い世代のピロリ菌は本当に少ない」と感じていましたが、
開業してからは、症状のある20〜30代の方で陽性が一定数いることを実感しています。
“若いから大丈夫”とは言い切れません。
症状がある場合は、年齢に関係なく検査をおすすめします。
■ 次回予告(後編)
後編では、
- 再感染はあるのか
- どうやって感染するのか
- ピロリ菌がいると何が悪いのか
といった“核心部分”をわかりやすくお話しします。