おしりからブシャーと血が出た ~おしりから○○が出たシリーズ~
こんばんは。身内には大人気、あけぼの橋内科・内視鏡内科院長ブログです。
勝手に始まりました『おしりから○○が出たシリーズ』
第一回「おしりからブシャーと血が出た」
総合病院にいたときに時折患者様から聞いた訴えです。
大久保(以下お)「今日はどうされたんですか?」
患者様(以下か)「先生、おしりからブシャーと血が出たんですよ」
お「え!?それは勢いよく血だけが出たんですか?」
か「そうです。勢いよく血だけが出ました」
お「何度も何度も勢いよく出たんですか?ひょっとして、自分の便意を上回って、『あれ、なんかトイレに行かなきゃ!』とおもってトイレに行くとブシャーて出る感じですか?」
か「そうです、そうです!」
お「しかも全然痛みもなく?」
か「そうなんですよ!なんで先生、わかるんですか?」
お「それは…憩室出血かもしれませんね。血液検査とCTを撮りましょう」
血液検査では貧血になっていて、CTではたくさんの大腸憩室がありました。
お「○○さん。入院が必要かもしれません」
解説
おしりから血が出ることを、医学的には「血便」と呼びます。
ただし「血便」といっても、その表れ方はとても幅広いものです。
- 「拭いたときにペーパーに血が付く」
- 「便器の水が真っ赤に染まる」
- 「赤黒い便が混じって出る」
- 「便というより血が勢いよく出る」
など、人によって訴え方はさまざまです。
今回は、その中でも入院が必要になることもある疾患についてお話しします。
ポイントとなるのは以下のような特徴です。
- 痛みがない
- 自分の便意以上に排出される
- 勢いよく出る
- 何回にもわたって繰り返す
大腸憩室と憩室出血
大腸憩室とは、大腸の壁に小さなくぼみができる疾患です。構造的に層が薄くなっているため、時にその部分が物理的にこすれて動脈性の大量出血を起こすことがあります。
炎症を伴わないため痛みがないことが多く、動脈性のため勢いよく、しかも何度も繰り返して出血するのが特徴です。
また、ご自身の便意以上に排出されるのは、大量の血液が腸内に急に流れ込み、便とは関係なく排出されるためです。
憩室出血は輸血が必要になるほどの貧血を伴うこともあり、注意が必要な疾患です。
まとめ
「おしりからブシャーと血が出た」時には初期診療がとても大切です。
当院では血液検査もすぐに可能で、必要に応じて連携施設への紹介も行えます。
気になる症状があれば、ぜひご相談ください。