おしりから黒い便が出た~おしりから○○が出たシリーズ~
こんばんは。
私、「水曜どうでしょう」が昔から大好きで、ついに人生初のディアゴスティーニを定期購読し始めました。あけぼの橋内科・内視鏡内科の院長ブログです。
大泉洋さんの記事を読んでいたら、消したと思っていたこの記事が違うPCに入っていることを思い出しました。歓喜でした。
記事の内容とは全く関係なかったのですが、これだから、「水曜どうでしょう」はやめられませんね。
「先生…お尻から黒い便が出たんです…」
そういって、二つの意味で青白い顔をして来院される患者様がいらっしゃいます。
最近では ChatGPT などのAIが身近になり、
「AIに“消化器内科に行きましょう”と言われたので来ました!」
という方も増えてきました。
では実際に、AIに“黒い便”について聞いてみると、どんな答えが返ってくるのでしょうか。
AIのまとめ
「黒い便は消化管出血の可能性があるため、症状や服薬歴を確認し、必要なら早急に受診してください。」
……なるほど。AI恐るべし。
院長の解説:黒い便でもっとも疑うもの
黒い便が出たときに、まず疑うべきは 『上部(食道・胃・十二指腸)』消化管出血 です。
さらにその中でも危険なのは胃潰瘍・十二指腸潰瘍です。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍に関与するのはこの2つ。
- ・ヘリコバクター・ピロリ
- ・痛み止め(NSAIDs)
この2つがない方(除菌済みの方も含む)は、リスクがぐっと下がります。
ヘリコバクター・ピロリは本当に減ってきました。
いい世の中になってきたなぁとしみじみ思います。
私が内視鏡を始めた頃は、胃カメラをすれば「ピロリ菌がいる胃の粘膜」が当たり前という時代でした。
ところが最近は衛生環境が整ってきたことで、特に若い世代ではほとんどの方がピロリ陰性。
まさに時代が変わったと感じます。
ただ、その一方で難しさも増えました。
「世代的にピロリ菌はかなり少ないですし、きっとないと思うんですが、念のため検査しておきましょうね」とお話しした患者様に限って、実はピロリ菌がいて、しかも胃潰瘍までできていた……そんなケースも経験しています。
“ピロリが少ない時代”だからこそ、油断できない。
これが今の臨床のリアルだと感じています。
AI、なかなかやるな!と思ったのですが、黒い便からピロリ菌の関与とリアルについては語ってくれませんでした。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍が怖い理由
胃潰瘍・十二指腸潰瘍からの出血は、
- 出血量が多くなりやすい=重度の貧血を起こしやすい
という特徴があります。
だからこそ、黒い便は軽視できません。
結論:黒い便が出たら、必ず医療機関へ
黒い便は、時に命に関わるサインです。
自己判断せず、医療機関を受診し、胃カメラで原因を確認することが大切です。
お困りの際には、あけぼの橋内科・内視鏡内科へお気軽にご相談ください。