便秘のタイプ別 “あなたはどのタイプ?”
こんばんは。
あけぼの橋内科・内視鏡内科 院長ブログです。
消化器内科医にとって避けて通れないもの――
それは「便秘を診る」ということ。
13年ほど前、国立国際医療研究センター国府台病院でちやたに胃腸科・外科の院長先生が便秘の方に摘便をされているのをみたとき、
「これはもう宿命だな…」と悟ったのを今でも覚えています。
冗談はさておき。
便秘は一言で語られがちですが、実は 原因もタイプも人によってまったく違うんです。
同じ“出にくい”でも、腸がのんびりしている人もいれば、逆に緊張しすぎて動きが悪くなっている人もいます。
自分のタイプを知ることが、改善の第一歩。
今日は、医師としてよく出会う代表的な5つのタイプをご紹介します。
タイプ1:腸が“のんびり屋さん”タイプ(弛緩性便秘)
腸の動きがゆっくりで、便が前に進みにくいタイプ。
水分が吸収されすぎて便が硬くなりやすいのが特徴です。
よくある症状
・硬く太い便
・排便に時間がかかる
・運動不足・加齢・水分不足で悪化しやすい
対策の方向性
・水分をしっかりとる
・食物繊維を意識(ただし“ゴボウの繊維”のような大きい繊維は逆効果のことも)
・軽い運動で腸の動きをサポート
最も多いタイプで、生活習慣の改善が効果を発揮しやすい便秘です。
タイプ2:腸が“緊張しすぎ”タイプ(けいれん性便秘)
ストレスや自律神経の乱れで腸がギュッと緊張してしまうタイプ。
腸が細かくけいれんするため、便が細切れになりやすく、出てもスッキリしません。
よくある症状
・ウサギのフンのようなコロコロ便のあとに下痢
・お腹が張りやすい
・排便後も残便感がある
対策の方向性
・リラックスする時間をつくる
・身体を温める
・刺激の強い下剤は逆効果になることも
ストレスとの関係が深いので、心と腸のケアをセットで考えると改善しやすいタイプです。
タイプ3:出口が“つまっている”タイプ(直腸性便秘)
便意を我慢する習慣が続くと、直腸のセンサーが鈍くなり、便意そのものが弱くなります。
よくある症状
・便意があまり来ない
・出したいのに出ない
・直腸に便が溜まって硬くなる
対策の方向性
・朝食後など、決まった時間にトイレに座る習慣
・我慢しない
・必要に応じて座薬や浣腸でリズムを整える
生活リズムの改善がとても大切なタイプです。
タイプ4:腸が“敏感”タイプ(過敏性腸症候群便秘型)
ストレスや緊張で腸が過剰に反応し、痛みを伴う便秘が起こります。
「痛い → 出る → また痛い」というサイクルになりやすいのが特徴。
よくある症状
・お腹の痛み
・排便後に痛みが軽くなる
・ストレスで悪化しやすい
対策の方向性
・ストレスケア、適度な運動
・腸の過敏性を抑える治療
・食事の見直し(脂っこいもの・刺激物を控えるなど)
我慢せず、早めに相談してほしいタイプです。
タイプ5:薬や病気が原因のタイプ
薬の副作用や体の病気が原因で便秘が起こることもあります。
原因になりやすい薬
鉄剤
抗うつ薬 など
原因になりやすい病気
甲状腺機能低下症
糖尿病
パーキンソン病 など
よくある症状
・薬を飲み始めてから便秘が悪化
・生活を変えても改善しない
対策の方向性
・薬の調整
・原因となる病気の治療
医療機関でのチェックが必要なタイプです。
あなたはどのタイプ?簡単チェック
- コロコロ便が多い → **タイプ1 or 2**
- 便意が弱い → **タイプ3**
- ストレスで悪化 → **タイプ2 or 4**
- 薬を飲み始めてから悪化 → **タイプ5**
複数のタイプが混ざっている方も珍しくありません。
まとめ:タイプが分かれば、便秘はもっと改善しやすくなる
便秘は「恥ずかしい」「我慢すればいい」と思われがちですが、
実は生活の質に大きく影響する“立派な症状”です。
そして、
タイプに合った対策をすれば、改善のスピードはぐっと上がります。
当院では、
・生活習慣のアドバイス
・腸の動きを整える治療
・過敏性腸症候群のケア
・薬の調整
など、患者さんのタイプに合わせたサポートを行っています。
「自分はどのタイプだろう?」と思ったら、気軽に相談してください。
あなたの腸に合った方法を一緒に見つけていきましょう。
あけぼの橋内科・内視鏡内科では、
新宿の喧騒を忘れる落ち着いた空間で、どんな相談にも真摯に寄り添います。
便の相談は恥ずかしい…そんな思いがある方も、どうぞ安心してお越しください。