大腸がんを予防する
こんばんは。あけぼの橋内科・内視鏡内科院長ブログです。
今日は、堀江貴文さんのこちらの投稿をきっかけに、大腸がん予防について書きたいと思います。
https://x.com/takapon_jp/status/2023761123821187541
堀江さんについては賛否が分かれるところですが、医学的なテーマに関して非常に本質を突いた発信をされる方だと私は感じています。
以前、堀江さんが『ピロリ菌やばい』という本を出版された際、その中で登場したのが、私が国立国際医療研究センター国府台病院でお世話になった上村先生でした。
上村先生は「堀江さんは本当に真剣に話を聞いてくれた」と話しており、堀江さんの書籍でも深いリスペクトを持って上村先生のことを紹介されていました。
破天荒に見える一面が注目されがちですが、医学的な知識を理解したうえで発信している聡明な方だと私は思っています。
大腸がんを予防する方法
堀江さんも言っていますが、結論はとてもシンプルです。
「大腸カメラを受けるしかない」
これに尽きます。
生活習慣は大事。でも、それだけで防げるのか?
もちろん、生活習慣の改善は重要です。
加工肉を控える
赤肉を控える
飲酒しない
タバコを吸わない
太らない
糖尿病にならない
医学的にはどれも正しい。
でも――
その生活、楽しいですか?
私は消化器内科医ですが、普通にお酒も飲みます。
牛肉も豚肉も好きです。ソーセージなんて大好物です。
だって、その方が人生に彩りがあるじゃないですか。
飲酒は健康に良くない。これは事実です。
でも、大切な友人や尊敬する先輩と飲むお酒は、人生の喜びのひとつです。
お肉だって、おいしいものはおいしい。
一番怖いのは「体質(遺伝的形質)」
生活習慣を整えることは大切ですが、大腸がんのリスクは体質による部分が大きいのです。
生活に気をつけていても、できる人にはポリープができます。
そして、それは生活習慣だけではコントロールできません。
体質が関係しているのに、
病気のために人生の楽しみまで削りますか?
私は、人間らしく生きたい。
だからこそ、大腸カメラ
生活習慣を完璧にしても、大腸がんを完全に防げるわけではありません。
では、どうするか。
大腸カメラを受けて、ポリープを取る。
これが唯一にして絶対の「大腸がん予防」です。
ポリープの段階で取ってしまえば、大腸がんにはなりません。
日本はまだ「便潜血」に縛られている
胃がんは「ピロリ菌が原因」という認識が広まりました。
一方で大腸がんは、いまだに便潜血検査が中心です。
便潜血が悪いわけではありません。一定の効果はあります。
しかし、海外ではすでに
「大腸カメラこそが大腸がんを防ぐ方法」
というデータが続々と出ています。
日本でも、もっと広まっていいはずです。
私の願い
日本の大腸がんを減らしたい。
痛くなく、安心して受けられる内視鏡でポリープを取って、大腸がんを減らしたい。
大腸がんは、予防できるがんです。
私はこれまで、手術でつらい思いをされた方、抗がん剤で苦しんできた方をたくさん見てきました。
あの時、どうにかできなかったのか――そう思わずにはいられませんでした。
そして何より、私自身の父のことがあります。
もし「未然に防げるがん」があるのなら、あの苦しみを避けられたのではないか。
私は家族が苦しむ姿を、ただ見守ることしかできませんでした。
だからこそ、私は発信しています。
自分が経験したから。
枯れるほど涙を流したから。
同じ思いをする人を、一人でも減らしたいからです。
大腸がんは、予防できるがんです。
ならば、予防できる未来をつくりたい。
そうならずに済む世界を目指すこと――それが、私が負った使命だと思っています。
今日のブログには、私のそんな願いが詰まっています。
あけぼの橋内科・内視鏡内科では、これからも大腸カメラの有用性を伝え続けていきます。