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大腸カメラの有用性と検査の大切さ 〜便潜血検査との違い、ポリープのできやすさを踏まえて〜

欧米との比較から見える日本の課題

欧米と比べると、日本では50代での大腸カメラ検査率がかなり低いという結果が出ています。これは便潜血検査を挟む健診背景や、大腸カメラの有用性が十分に認知されていないことが関係しているのかもしれません。

便潜血検査の限界

便潜血検査は簡便で健診に広く用いられている有用な検査です。しかし、必ずしもポリープの段階で陽性になるわけではありません。陰性だからといって「安心」とは言い切れないのです。

実際の症例から

先日、健診センターで便潜血検査が陽性となった方の大腸カメラを施行しました。

  • 昨年までは便潜血検査で異常なし
  • 今年、急に二回とも陽性となり受診
  • 内視鏡所見では、内視鏡治療では取り切れない大腸がんを認めました

幸いにも手術療法で切除可能な段階でしたが、リンパ節転移の可能性など、より難しい判断が必要になる状況でした。

大腸カメラの意義

便潜血検査は「受けないよりは受ける方が圧倒的に良い」検査です。しかし、より確実に大腸がんを予防するためには、40代を迎えたら一度は大腸カメラを受けておくことが大切です。

ポリープのできやすさと遺伝的要因

大腸ポリープの発生には生活習慣だけでなく「その人自身のポリープのできやすさ」という要因も関わっています。

  • 血縁に大腸がんやポリープの既往がある場合は要注意
  • 遺伝的な背景が少なからず関与しているため、家族歴は重要な手がかりになります

大腸カメラを早期に行うことで、ポリープのできやすい人を見つけることができるというのが大きな利点です。定期的に内視鏡を受けてポリープを切除していけば、手術療法に進むリスクを大幅に減らすことができます。

まとめ

大腸カメラは、便潜血検査では見つけにくいポリープや早期がんを直接確認できる検査です。特にポリープができやすい体質の方は、定期的に内視鏡を受けることで大腸がんを予防することができます。

「自分はどうだろう?」と少しでも気になった方は、ぜひ一度ご相談ください。次回は、当院での検査の流れやフォロー体制についてご紹介いたします。