開業に向けて 〜チームが生まれる瞬間〜
いよいよ、スタッフの皆さんが集まり始めました。
まだ「個々の集まり」にすぎないかもしれませんが、これから少しずつ、確かに「チーム」になっていく。
その過程を見つめながら、今は一つひとつ、丁寧に積み上げている段階です。
患者さんが安心して受診できる場をつくるには、どうすればいいのか。
その問いを胸に、このチームを育てていきたいと思っています。
それぞれのスタッフが、自分の力で動ける存在でありながら、同時に「チーム」として機能するにはどうしたらいいのか。
これは、開業にあたって最も大きな課題であり、もしかすると永遠に答えの出ない問いなのかもしれません。
それでも、最適解を探しながら、前に進んでいきたい。そう思っています。
患者さんが安心できる場には、スタッフが一丸となることが不可欠です。
でも、だからといって、個々の良さを失ってしまっては、本当の意味で前には進めない。
このバランスはとても難しく、今の私にはまだ答えが出せません。
医師としての経験には、確かな自負があります。
でも「院長」としては、まだ始まったばかり。
これまでのように「ついてきてくれれば、いい景色が見える」というスタンスでは通用しない。
患者さんと向き合うのはもちろん、スタッフ一人ひとりとも向き合いながら、歩みを進めていきたいと思っています。
人と人とが交差しあう場所。
それが病院なのだとしたら、そこには「人間らしさ」が必要です。
効率や正確さだけではなく、迷いや葛藤、そして喜びや温もりも含めて、
人間らしい感情が行き交う場所でありたい。
スタッフも、患者さんも、そして私自身も。
それぞれが自分らしくいられて、でも孤立せず、
誰かとつながっていると感じられるような、そんな空間を目指したいのです。
この場所が、誰かにとっての「安心」や「居場所」になることを願って、
今日もまた、一歩ずつ進んでいきます。
その中で、やはり「感謝」の気持ちは、どんなときも忘れずにいたいと思います。
日々、私の拙い言葉や不安定な足取りにもかかわらず、ついてきてくださっているスタッフの皆さん。
私が困っているときに、さりげなく手を差し伸べてくださる方々。
その一つひとつの優しさに、何度も救われています。
「ありがとう」と言葉にするたびに、
このクリニックが、誰かの役に立てる場所に育っていけばいいなと、心から願います。
そして、皆さんの思いに少しでも報いることができるよう、
私自身も、院長として、人として、成長していきたいと思います。
明日もまた、きっと新しい課題が待っているでしょう。
でも、今日という一日を、感謝とともに終えられることが、何よりの希望です。
明日もどうぞ、よろしくお願いします。