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実録院長ミステリー:逆流性食道炎の真実

プロローグ

楽しみにしていただいている方々、おはようございます。
どこに需要があるのかわからない、あけぼの橋内科・内視鏡内科の院長ブログです。

さて、土曜日。患者様がたくさん来られて少しうれしくなった私は、その夜ハイボールを二杯いただきました。酒豪ではないのでそれくらい。昼間はバタバタしていて食事も少なかったため、夜は妻の作った好物のスペアリブをたくさん食べてしまいました。さらに、五歳の次女が「今日は一緒に寝ようね!」と言ってきたので、任せとけ!と21時には床についたのです。

この後、悲劇が待っていました…。

第一章:怪しい影の正体

補足しておきますと、私は内視鏡の修行の傍ら、自らも患者様の気持ちを理解するために胃カメラを鎮静剤なしで行ってきました。そこで判明したのが「食道裂孔ヘルニア」。
胃と食道のつなぎ目が緩いのです。

あー、なんか寝苦しいなぁ、いやだなぁ、いやだなぁ(稲川淳二さん風にお読みください)。
24時頃、目が覚めました。案の定、逆流性食道炎。胸部の灼熱感、痛み、胃のもたれ…。

第二章:容疑者たち

さて、一つ一つ謎を解いてまいりましょう。

  • お酒を飲んでいた
    アルコールは筋肉を緩めます。横隔膜も筋肉なので、食道と胃のつなぎ目が緩み逆流しやすくなる。

  • スペアリブをたくさん食べた
    脂質とタンパク質が多く、消化に時間がかかるため胃酸、胆汁の分泌が増える。

  • 食事をとってすぐ寝た
    横になると重力の助けがなくなり、食べ物が落ちにくく逆流しやすい。
    👉 ワンポイントアドバイス:胃の内容物がたまりやすいように、左を下にして寝ると少し和らぎます。

  • 食道裂孔ヘルニアがある
    構造的に逆流しやすい。

  • 胃が健康すぎる
    幸いピロリ菌がいないため胃は綺麗。ただし胃酸の産生が豊富で逆流性食道炎になりやすい。

まさに「3アウト」ならぬ「5アウト」。

第三章:症状の恐怖

冗談のように語っていますが、逆流性食道炎はとてもつらい病気です。時に救急車を呼んでしまう方もいるほど。

精神科医の友人とも話しましたが、
「うつ病の患者様は逆流性食道炎になりやすい反面、逆流性食道炎の不快感がうつ病を発症させることもある」
それほど心身に影響を与える病気なのです。

第四章:探偵の解決策

ただ、今はとても良い時代。即効性が高く、胃酸をしっかり抑える強力なお薬があります。私も二日目にはすっかり元気になりました。

エピローグ

今回の“院長ミステリー”の真犯人は、アルコール・脂質・就寝タイミング・食道裂孔ヘルニア・胃酸の豊富さという「複合犯」でした。

逆流性食道炎は誰にでも起こり得る“身近な事件”ですが、生活習慣の工夫と早めの検査で安心して暮らせます。今は良いお薬も揃っており、適切に対応すればすぐに元気を取り戻せます。

「時々胸やけがある」「もしかして自分も…」と思われた方は、ぜひ胃カメラで原因をはっきりさせてください。
安心して受けていただける検査と空間を、スタッフと共に築いておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。