食道にもアレルギー?実はあります。好酸球性食道炎・好酸球性胃腸症のお話
おはようございます。あけぼの橋内科・内視鏡内科院長ブログです。
「おはようございます」か、「こんばんは」は書いているタイミングなのですが、読む方のタイミングに合わせるとあまり意味がないですよね。
そうかぁ…意味ないのかぁ…
でも、挨拶は大事ですよね。世代がばれますが、『おはこんばんちは』という挨拶がありましたよね。
よく考えると、あの挨拶は世の中が現代のようなインターネット社会になるのを見越していたのでは…!?
…(ネット検索中)…
あ!ドクタースランプ アラレちゃんなんですね!
さすが鳥山先生!このインターネット社会を先読みしていたのでしょうか。
ホイポイカプセルなんて、今見ても未来的すぎる発想ですよね。
あんな未来が来るのかも…
でも、その物理的質量はどこに…
──と、前置き(無駄話)が長くなりました。
救急外来での“忘れられない腹痛”の症例
こんな経験があります。
救急外来に腹痛の方が来て、血液検査を行いました。
看護師さん(以下、看)「先生!パニック値で報告が来ました」
大久保(以下、お)「ん?ワイセ(白血球のこと。炎症で上がる数値)高かった?」
看「はい!25,000だそうです!」
お「えぇ!?そんなに!?」
白血球は正常が9,000くらいまで。
炎症が強い方でも10,000ちょっと超えるくらいです。
25,000は異常。
よぉく内訳を見ると…
好酸球が90%を超えていました。
好酸球は通常1〜5%程度。
アレルギーや寄生虫で上がることはありますが、
90%超えは“ただ事ではない”レベル。
腹部CTをすると、健常な方なのにかなりの腹水(お腹の中にたまる水)が…。
この組み合わせで、私の頭に浮かんだのが
好酸球性胃腸症(EGID)
好酸球性食道炎・好酸球性胃腸症とは?
食道や消化管にアレルギー反応が起き、好酸球という白血球が集まって炎症を起こす病気です。
食道でのよくある症状は:
- 食後の腹痛
- 胸のつかえ感
- のどの違和感
- 特定の食べ物で悪化
特に食後の腹痛が多く、救急外来に来られる方もいます。
なぜ食道でアレルギーが起きるのか?
“抗原(アレルゲン)”が関係しています
好酸球性食道炎は、
特定の食べ物(抗原)に対するアレルギー反応が原因になることが多いです。
代表的な抗原は:
- 乳製品
- 小麦
- 卵
- 大豆
- ナッツ類
- 魚介類
食道や胃腸は、構造的には「体の外側」と同じ扱い。
そこにアレルゲンが触れることで、
免疫が過剰反応 → 好酸球が集まる → 炎症が起きる
という仕組みです。
子どもに多いが、大人にも起こる
好酸球性食道炎は幼少期に多いのですが、
成人でも発症するケースは珍しくありません。
花粉症・喘息・アトピーなど、アレルギー体質の方は要注意です。
---
診断が難しい理由:内視鏡で“見た目が正常”なことが多い
この病気の厄介なところは、
内視鏡で典型的な異常が見えないことが多い
という点です。
見た目は正常でも、
組織をつまんで検査すると好酸球がびっしり
ということがよくあります。
そのため、
- 食道の複数箇所から生検
- 胃や腸も必要に応じて生検
- 血液検査で好酸球の上昇を確認
など、丁寧な検査が必要です。
腹水が出るケースもありますが、
腹水がないタイプも多く、油断できません。
治療は?
好酸球性食道炎
- 制酸薬
- ステロイド局所製剤
- 抗原除去食(原因食材を避ける)
好酸球性胃腸症
- ステロイド内服が必要なことが多い
原因は完全には分かっていませんが、
アレルギーが深く関与する自己免疫疾患と考えられています。
食後の腹痛・つかえ感が続く方は要注意
- 食べると痛い
- 胸がつかえる
- のどの違和感
- 原因不明の腹痛
こうした症状がある場合、
好酸球性食道炎・胃腸症の可能性があります。
早めの内視鏡検査をおすすめします。
あけぼの橋内科・内視鏡内科では急な腹痛にも対応しています
当院では、
- 急な腹痛
- 急な血便
- 食後のつかえ感
- 原因不明の腹痛
などのご相談に対応しています。
内視鏡専門医指導医が丁寧に検査し、必要に応じて生検も行います。
アクセスも便利です
- 都営新宿線 **曙橋駅 A1出口 徒歩1分**
- 四谷三丁目駅から徒歩数分
- 若松河田駅・牛込柳町駅からは 「荒木町」「曙橋」バス停下車すぐ
落ち着いた街・曙橋で、
安心して検査を受けていただければ幸いです。