AIと人の共演で、最善の大腸検査を
2025.12.28
■AI導入の背景
当院では大腸カメラにAI(endobrain)を導入しています。
勤務医の先生方から「どうしてAIを入れたの?」と聞かれることがあります。
確かに、大腸内視鏡を専門とする職人肌の先生の中には「AIは結局、人に勝てない」とおっしゃる方もいます。
私自身も以前は同じ考えでしたし、総合病院勤務時代にはAIを使っていませんでした。
■AIの進化と役割
しかし、近年AIは大きく進化し、ポリープ発見率の向上は目覚ましいものがあります。
もちろん、海外の論文では「AIに頼りすぎると医師のポリープ発見率が下がる」という報告もあります。
私はAIをあくまで“補助”として捉えており、決してメインでは利用しておりません。
■疲労とAIの強み
興味深いデータとして、1日の検査数が増えると、終盤の検査では疲労によりポリープ発見率が下がるという報告があります。
しかし、AIは疲れません。
私自身、体力には自信がありますが、疲労をゼロにすることはできません。
患者さんにとって最適解は「常に最善の状態で検査を受けられること」です。
■私のスタンス
私は「AIより先にポリープを見つける」ことを目標に日々研鑽しています。
AIに頼りきるのではなく、AIとともに患者さんに最も有益な検査を提供する。
それが私の信念です。
■まとめ
AIは医師を超える存在ではなく、医師を支える存在です。
疲労やヒューマンエラーを補い、患者さんにとってより安全で質の高い検査を実現するために導入しました。
これからもAIとともに、一人ひとりの患者さんに向き合ってまいります。