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医療コラム

お腹の右側が痛いとき|場所別に考えられる病気

お腹の右側に痛みを感じたとき、「ただの腹痛だろう」と軽く考えて様子を見てしまうことはありませんか?しかし、その安易な自己判断が、実は非常に危険な場合があります。その痛みは、虫垂炎(盲腸)や胆石症、女性の場合は子宮外妊娠といった、一刻を争う重大な病気が隠れている体からのSOSサインかもしれないのです。

この記事では、痛む場所(右上、右わき腹、右下)や、発熱・吐き気といった他の症状から、考えられる病気の可能性を専門家の視点で徹底解説します。ご自身の症状と照らし合わせ、危険なサインを見逃さないために、ぜひ最後までお読みください。

まずは確認!すぐに病院へ行くべき危険な症状

お腹の右側が痛むとき、「いつもの腹痛だろう」とつい様子を見てしまうことはありませんか。しかし、その痛みの中には、虫垂炎(盲腸)や腹膜炎といった、一刻を争う病気が隠れていることがあります。

これからご紹介するのは、体が発している危険なサインです。ご自身やご家族に当てはまる場合は、自己判断で我慢せず、すぐに医療機関を受診するか、ためらわずに救急車を呼んでください。

受診の際には、以下の情報を整理しておくと、医師が迅速かつ正確に診断する助けになります。

  • いつから痛いか: 突然始まったか、徐々に痛くなったか
  • どこが痛いか: 最初と今で痛む場所は変わったか
  • どんな痛みか: 「キリキリ」「ズキズキ」「締め付けられる」など
  • 痛みの強さ: だんだん強くなるか、痛みの波があるか
  • 他の症状: 熱、吐き気、下痢、血便、冷や汗など
  • 基本情報: 持病、服用中の薬、妊娠の可能性など

歩けないほどの激しい痛み

「歩くとお腹に響いて痛い」「痛くて体をまっすぐに伸ばせない」といった、今までに経験したことのないような激痛は、極めて危険なサインです。

特に、お腹に力が入ってカチカチに硬くなっている状態(板状硬)は、腹膜炎を起こしている可能性が強く疑われます。

腹膜炎は、虫垂炎の悪化や胃・十二指腸潰瘍で消化管に穴が開くこと(穿孔)などによって、お腹全体に細菌が広がり、深刻な感染症を起こしている状態です。命に関わるため、夜間や休日であっても絶対に我慢せず、すぐに救急外来を受診するか、救急車を呼んでください。

冷や汗や吐血、下血を伴う

腹痛とともに、顔が真っ青になったり、脂汗のような冷たい汗が出たりする場合、体内で深刻な異変が起きているサインです。

特に、以下の症状は消化管からの大量出血を示唆しており、大変危険です。

  • 吐血: 赤い血や、コーヒーかすのような黒いものを吐く
  • 下血: 真っ黒でドロっとした便(タール便)

出血量が多いと血圧が急激に下がり、ショック状態に陥るおそれがあります。女性の場合は、子宮外妊娠の破裂や卵巣からの出血なども考えられます。一刻を争うため、迷わず救急車を要請してください。

意識がもうろうとしている

腹痛に加えて、「呼びかけへの反応が鈍い」「話のつじつまが合わない」「ぐったりして起き上がれない」といった意識の変化が見られる場合、極めて危険な状態です。

これは、腹膜炎などの重い感染症が血液に乗って全身に広がる「敗血症」や、大量出血によって脳に十分な血液が届かない「ショック状態」に陥っているサインと考えられます。ご本人は状況を正しく判断できないため、ご家族など周りの方が「普段と様子が違う」と感じたら、ためらわずに救急車を呼んでください。

高熱が出ている

お腹の右側の痛みに、38℃を超える高熱や、ガタガタと体が震えるほどの寒気(悪寒戦慄)が伴う場合、体内で強い感染症が起きている証拠です。

右上腹部の痛みであれば胆のう炎や胆管炎、右わき腹の痛みであれば腎盂腎炎などが疑われます。特に、

  • 右上腹部の痛み
  • 高熱
  • 黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)

この3つの症状が揃った場合は、緊急の処置が必要な「急性胆管炎」の可能性があり、非常に危険です。

市販の解熱鎮痛薬で一時的に熱を下げてしまうと、根本的な原因の発見が遅れ、重症化するリスクがあります。急な腹痛であっても、当院のような消化器病専門医・指導医のいる医療機関で、まずは正確な診断を受けることが何よりも大切です。

【場所別】お腹の右側の痛みで考えられる病気

「お腹の右側が痛い」と一言でいっても、痛む場所によって原因は大きく異なります。お腹の右側には、肝臓、胆のう、腎臓、そして小腸や大腸の一部(虫垂など)といった多くの臓器が収まっています。

そのため、ご自身の痛みが「どのあたり」で起きているのかを正確に把握することが、原因を特定し、適切な治療へつなげるための非常に重要な手がかりとなります。ここでは、痛む場所を大きく3つのエリアに分けて、それぞれ考えられる代表的な病気をご紹介します。

【場所別】お腹の右側の痛みで考えられる病気
【場所別】お腹の右側の痛みで考えられる病気

右上腹部(肋骨の下あたり)が痛む

みぞおちの右側、肋骨の下あたりに痛みを感じる場合、肝臓や胆のう、十二指腸などの病気が隠れている可能性があります。特に、天ぷらや焼肉など脂っこい食事をとった後に痛みが出る場合は、胆のうが原因かもしれません。

考えられる病気 主な症状
胆石症・胆のう炎 脂っこい食事の後に起こる激しい痛み、吐き気、発熱、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)
急性肝炎 全身のだるさ(倦怠感)、食欲不振、吐き気、黄疸
十二指腸潰瘍 空腹時や夜中に強くなるみぞおち周辺の痛み、吐血、黒い便(タール便)

これらの病気は症状が似ているため、自己判断は禁物です。受診される際には、「いつから」「どんな状況で(食事の後など)」痛むのか、痛み以外の症状はないかなどを詳しく医師にお伝えください。正確な情報が、迅速な診断の助けになります。

右わき腹(腰に近いあたり)が痛む

右のわき腹から背中にかけて、突き刺すような、あるいは締め付けられるような痛みがある場合、腎臓や尿管、大腸の病気が疑われます。突然、冷や汗が出るほどの激痛に襲われたら、それは尿路結石のサインかもしれません。

腎臓の病気は、放置すると腎機能そのものが低下してしまう危険性もあるため、早期の対応が重要です。

考えられる病気 主な症状
尿路結石 突然始まるわき腹から背中への激痛、冷や汗、吐き気、血尿
腎盂腎炎 38℃以上の高熱、悪寒(寒気と震え)、背中や腰の痛み、排尿時の痛み、頻尿
大腸憩室炎 持続的な腹痛、発熱、便秘や下痢
クローン病 慢性的な腹痛や下痢、体重減少、発熱

痛みを感じたら、ご自身の尿の色や回数に変化はないか、熱っぽさや寒気はないかなど、痛み以外のサインにも注意を向けてみましょう。こうした情報が、診断の大きなヒントになります。

右下腹部(足の付け根あたり)が痛む

右の足の付け根あたりの痛みと聞いて、多くの方が思い浮かべるのが「盲腸」かもしれません。医学的には「急性虫垂炎」と呼ばれ、最初はみぞおち周辺の不快感から始まり、時間とともに痛みが右下腹部へと移動してくるのが典型的な特徴です。

その他、大腸の病気や、女性・男性それぞれに特有の病気の可能性も考えられます。

考えられる病気 主な症状
急性虫垂炎 時間とともに右下へ移動する腹痛、吐き気、嘔吐、発熱
感染性腸炎 腹痛、水のような下痢、嘔吐、発熱
大腸憩室炎 持続的な腹痛、発熱
【女性特有】
卵巣のう腫の茎捻転・破裂
子宮外妊娠
骨盤内炎症性疾患
突然の激しい下腹部痛、不正出血、おりものの異常
【男性特有】
精巣捻転(精巣軸捻転)
陰嚢(いんのう)の激しい痛みと腫れ、吐き気

特に右下腹部の痛みは、緊急手術が必要となる病気が隠れていることが少なくありません。「歩くと響く」「だんだん痛みが強くなる」といった症状を感じたら、ためらわずに医療機関を受診してください。

痛みに伴う他の症状から原因を探る

お腹の右側が痛むとき、その痛み以外にどんな症状があるかは、原因を特定するための非常に重要な手がかりです。発熱、吐き気、便通の変化といった体からのサインを見逃さないことで、医師はより迅速で正確な診断を下すことができます。

受診する際は、ご自身の状態を正確に伝えることが何よりも大切です。慌ててしまうと伝え忘れることもあるため、事前に以下の点をメモしておくと安心です。

  • 痛み以外の症状: 熱、吐き気、下痢、便秘、血便、血尿、不正出血など
  • 便や尿の状態: 色や形、回数の変化
  • 食事内容: 痛む直前に脂っこいものや刺激物を食べたか
  • 持病や服用中の薬: 普段から飲んでいる薬があれば、お薬手帳を持参
  • 【女性の場合】最後の月経日、妊娠の可能性

こうした情報は、適切な検査と治療をスムーズに進めるために役立ちます。

発熱や吐き気を伴う場合

右腹部の痛みに加えて「熱っぽさ」や「吐き気」があるなら、それは体内で「炎症」が起きているサインです。細菌やウイルスと体が戦っている証拠であり、原因によっては緊急の対応が必要になります。

考えられる主な病気 特徴的な症状
急性虫垂炎(盲腸) 最初はみぞおちの不快感から始まり、次第に右下腹部へ痛みが移動。吐き気や食欲不振、37〜38℃の発熱を伴うことが多い。
急性胆のう炎・胆管炎 焼肉や天ぷらなど脂っこい食事の後、右上腹部に激痛が走る。38℃以上の高熱や悪寒、吐き気、嘔吐、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)が見られることも。
腎盂腎炎(じんうじんえん) 右のわき腹から背中にかけての強い痛み。ガタガタと震えるほどの寒気(悪寒戦慄)を伴う38℃以上の高熱が特徴。

特に、何度も吐いてしまう、脂汗が出るほどの痛み、高熱でぐったりするといった場合は、病気がかなり進行している可能性があります。市販薬で様子を見たりせず、速やかに医療機関を受診してください。

下痢や便秘を伴う場合

お腹の痛みと便通の異常は、多くの場合「腸」に原因が隠されています。下痢や便秘といった症状だけでなく、便の色や形そのものが、診断の大きなヒントになります。

  • 感染性腸炎
    ウイルスや細菌への感染が原因です。体を守るために、病原体を外へ排出しようとして激しい腹痛や水のような下痢が起こります。嘔吐や発熱を伴い、時には便に血が混じることもあります。

  • 大腸憩室炎(けいしつえん)
    大腸の壁にできた「憩室」という小さなくぼみに便が詰まり、炎症を起こす病気です。右下腹部に持続的な痛みが生じ、便秘がちになったり熱が出たりします。

  • 炎症性腸疾患(クローン病など)
    腸に原因不明の慢性的な炎症が続く病気です。特にクローン病は、小腸と大腸のつなぎ目である右下腹部に炎症が起きやすいため、長引く腹痛や下痢、体重減少があれば注意が必要です。

受診時には、便の状態(水っぽい、血が混じる、黒っぽいなど)や排便回数の変化について、できるだけ詳しく医師にお伝えください。

女性特有の症状(不正出血など)がある場合

女性の場合、右下腹部の痛みは消化器だけでなく、子宮や卵巣といった婦人科系の臓器が原因となっている可能性も十分に考えられます。

特に、普段の生理とは違うタイミングでの出血(不正出血)やおりものの異常を伴う場合は、婦人科系の病気を疑うサインです。

  • 子宮外妊娠
    受精卵が子宮以外の場所(多くは卵管)に着床した状態です。妊娠の可能性がある方で、突然の激しい右下腹部痛や不正出血がある場合、卵管破裂など命に関わる危険があるため、一刻も早く医療機関を受診してください。

  • 卵巣のう腫の茎捻転(けいねんてん)・破裂
    卵巣にできた袋状の腫瘍(のう腫)が、根本でねじれたり(茎捻転)、破裂したりすることで、救急車を呼ぶほどの激しい下腹部痛が突然起こります。

  • 骨盤内炎症性疾患(卵管炎・卵巣炎)
    クラミジアなどの細菌感染により、卵管や卵巣に炎症が起こる病気です。右下腹部の痛みのほか、発熱や黄色いおりもの、性交時痛などがみられます。

お腹の痛みだからと内科や消化器内科だけを考えるのではなく、こうした女性特有の症状がある場合は、婦人科の受診も視野に入れることが大切です。

何科を受診すればいい?症状別の診療科ガイド

「お腹の右側が痛い」と感じたとき、多くの病気の可能性が頭をよぎり、どの病院のドアを叩けばいいのか分からず、不安になるのは当然のことです。

ご自身の症状と照らし合わせて適切な専門科を選ぶことが、的確な診断と治療につながります。ここでは、症状に応じた診療科選びのポイントを解説します。

何科を受診すればいい?症状別の診療科ガイド
何科を受診すればいい?症状別の診療科ガイド

まずは消化器内科・内科へ

お腹の右側の痛みで、どの科を受診すべきか判断に迷ったら、まずは消化器内科、あるいは一般内科を受診するのが基本のステップです。

なぜなら、お腹の右側には肝臓、胆のう、大腸、そして虫垂(盲腸)といった、消化に関わる臓器が密集しているため。痛みの原因が消化器系の病気である可能性が最も高いからです。

的確な診断のためには、医師に症状をできるだけ正確に伝えることが何よりも重要です。受診前に、以下の点をメモしておくと、診察がスムーズに進みます。

  • いつから、どこが痛むか(例:昨日の夜から、みぞおちから右下腹部へ移動した)
  • どんな痛みか(例:キリキリと刺すよう、波がある、持続的など)
  • 痛み以外の症状(例:熱、吐き気、下痢、便秘、血便など)
  • 痛みのきっかけ(例:脂っこい食事をとった後から痛くなった)
  • 普段の情報(持病、飲んでいる薬、アレルギーなど)

当院「あけぼの橋内科・内視鏡内科」は、消化器病専門医・指導医が在籍しており、急な腹痛の原因を的確に診断し、専門的な治療を提供できる体制を整えています。少しでも不安を感じたら、我慢せずにお気軽にご相談ください。

女性は婦人科も検討

女性の場合、右下腹部の痛みは消化器の病気だけでなく、子宮や卵巣といった婦人科系の臓器が原因となっている可能性も十分に考えられます。

特に、腹痛に加えて以下のような症状がみられる場合は、婦人科の受診も視野に入れましょう。

  • 生理の時期ではないのに出血がある(不正出血)
  • おりものの量や色、においが普段と違う
  • 生理不順や、いつもとは違うひどい生理痛がある
  • 妊娠している可能性がある

これらのサインは、卵巣のう腫や子宮付属器炎、あるいは緊急性の高い子宮外妊娠など、婦人科系の病気を示していることがあります。

消化器と婦人科、どちらの病気かご自身で判断するのは難しいことも少なくありません。迷う場合は、まず当院のような内科・消化器内科で相談いただき、必要に応じて専門の婦人科へご紹介することも可能です。

血尿などがあれば泌尿器科へ

お腹の右側の痛みに加え、尿に関するトラブルが起きている場合は、泌尿器科の受診を検討してください。お腹の右側から背中にかけては、腎臓や尿管など、尿をつくって運ぶための大切な臓器が位置しています。

泌尿器科の受診がすすめられるのは、以下のような症状がある場合です。

  • 尿に血が混じっている(血尿)
  • 排尿時に痛みを感じる
  • トイレの回数が異常に多い(頻尿)
  • 尿が出にくい、スッキリしない(残尿感)
  • 痛みがお腹だけでなく背中や腰にも広がっている

突然、冷や汗が出るほどの激しい右わき腹の痛みと血尿があれば、尿路結石のサインかもしれません。また、ガタガタ震えるほどの寒気と高熱を伴う場合は、腎盂腎炎という腎臓の感染症も疑われます。

これらの病気は専門的な治療を要するため、気になる症状があれば早めに泌尿器科を受診しましょう。

市販の痛み止めは飲んでも大丈夫?受診との見極め方

お仕事や家事を休むわけにもいかず、急な腹痛に襲われると、つい手近な市販薬に頼りたくなりますよね。しかし、その判断は少し待ってください。

痛みは、体が発している重要な「警報」です。痛み止めは、その警報音だけを一時的に止めることはできますが、火元そのものを消すわけではありません。原因によっては、薬で痛みを隠してしまうことで、かえって危険な病気の発見を遅らせてしまう可能性があるのです。

薬を飲む前に、まずはご自身の体の声に耳を傾け、医療機関を受診すべきかどうかを冷静に見極めましょう。

飲む前に注意すべきこと

自己判断で痛み止めを飲むことの最大のリスクは、虫垂炎(盲腸)のように緊急手術が必要となる病気のサインを見逃してしまうことです。

痛みが和らぐと「治ったのかな?」と安心してしまいがちですが、その間に体の中では病状が悪化し、腹膜炎といった命に関わる状態へ進行してしまうケースも少なくありません。

特に、以下のような症状が一つでも当てはまる場合は、市販薬には頼らず、すぐに医療機関を受診してください。

  • 歩くと響く、体をまっすぐに伸ばせないほどの激しい痛み
  • 脂汗のような、ひんやりとした汗が出る
  • 38℃以上の熱がある
  • 吐き気がおさまらず、何度も繰り返してしまう

これらの「危険なサイン」が見られない軽い痛みであっても、安易な服用はおすすめできません。まずは痛みがいつから始まったのか、どんな痛みなのか、他に症状はないかなどをよく観察し、慎重に判断することが何よりも大切です。

薬を飲んでも痛みが続く場合

もし市販薬を服用しても痛みが良くならない、あるいは一度は楽になった痛みがぶり返してくる。これは、市販薬では対応できない病気が隠れているという、体からの明確なメッセージです。

ためらわずに医療機関を受診しましょう。その際、医師が的確な診断を下すためには、患者さんご自身からの正確な情報が何よりの手がかりとなります。受診される際には、以下の情報をメモして持参いただくと、診察が非常にスムーズに進みます。

  • いつから、どこが痛むか
  • どんな痛みか(例:キリキリ、ズキズキ、締め付けられるなど)
  • 飲んだ市販薬の名前と、飲んだ時間
  • 腹痛以外の症状(例:熱、吐き気、下痢、便秘など)
  • ご自身の情報(持病、アレルギー、普段服用中の薬など)

急な腹痛は、誰しも不安で心細いものです。原因が分からず不安なまま時間を過ごすのではなく、ぜひ一度ご相談ください。当院では消化器病専門医・指導医が、痛みの原因を診断するための体制を整えています。

まとめ

今回は、お腹の右側に痛みがある場合に考えられる病気や、受診の目安について詳しく解説しました。

ひとくちに「お腹の右側の痛み」といっても、その原因は胆石症や虫垂炎、腎臓の病気など様々です。中には緊急手術が必要な危険な病気が隠れていることもあり、「いつもの腹痛だろう」と自己判断で市販薬に頼るのは大変危険です。

歩けないほどの激痛や高熱、冷や汗といった危険なサインがある場合は、ためらわずに医療機関を受診してください。どの科に行けばよいか迷ったときは、まず消化器内科に相談することをおすすめします。

ご自身の体を守るため、少しでも「おかしいな」と感じたら、我慢せずに専門医へ相談してくださいね。

この記事の監修者

大久保恒希 先生

杏林大学医学部卒業。慶應義塾大学病院、国立国際医療研究センター病院および国府台病院、地域中核病院にて消化器内科・内視鏡診療の研鑽を積む。日本消化器内視鏡学会の専門医・指導医、日本消化器病学会専門医として、若手医師の教育や内視鏡室の立ち上げにも尽力。
「初めての内視鏡が辛ければ、二度と受けたくなくなる」という国立国際医療研究センター時代の教えを原点に、患者さんがリラックスして受けられる「苦痛の少ない検査」を追求。2025年12月、あけぼの橋内科・内視鏡内科を開院し、予防医学の普及に努めている。